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選定委員の子どもたちが実際に読み、子どもたち自身が協議して選んだ作品に贈る賞であることが大きな特長です。
◆小学5、6年生の選定委員(今年度は30名)が1年以内に発行された日本の作家の本を月に4冊読んで、その中から「月の本」を選びます。年度末(3月)の選定会議のときに、その年の「月の本」の中から、最優秀作品を1点選び「うつのみやこども賞」が決定します。
さあ、今年度はどんな本が選ばれるでしょうか!!



『消えゆく街の秘密の友だち』 鯨井あめ (PHP研究所)
《その他の本》
・『読書感想文が終わらない』 額賀澪 (文研出版)
・『不完全宣言』 林けんじろう (PHP研究所)
・『星の花』 濱野京子 (静山社)

年が明けた1月の選定会議は2週目の11日に開催しました。8回目の選定会議となる今回の参加者は、24名でした。
月の本は、人との付き合いの苦手な小学6年生の主人公が「ふしぎの街」で心を許せる友人と出会うも、さよならをしなくてはならないが、主人公がどのように考えて行動していったが描かれている『消えゆく街の秘密の友だち』に決まりました。物語に出てくるラッタッタみたいな友達がほしい、自分の感情をラッタッタのおかけで気づくことができたのが良かった、などの感想が出ました。
その他の本の感想として、『読書感想文が終わらない!』は読書感想文の書き方のコツがわかった、本が嫌いな人にもおすすめできる、などの感想があり、多くの選定委員さんの支持を集めました。『不完全宣言』は、親友がなくしてしまったぬいぐるみを探すために行動に移すのがすごい、友達思いなところがいい、などの感想があげられました。『星の花』は内容が深くて面白かった、読みごたえがあった、戦争の話に引き寄せられた、などの感想がありました。
今回は『消えゆく街の秘密の友だち』と『読書感想文が終わらない!』の2冊で決選投票となりましたが、他の2冊を推薦している選定委員さんもあり、それぞれが自分の感想を持って選定会議に参加できていました。会議を重ね、読んできた冊数も増え、委員さんの感想にも成長が感じられました。


『中受 12歳の交差点』 工藤順子 (講談社)
《その他の本》
・『花の子どもたち』 小手鞠るい (フレーベル館)
・『ミクとオレらの秘密基地』 真栄田ウメ (岩崎書店)
・『まるみかん大一番』 まはら三桃 (小学館)

朝晩の冷え込みが厳しくなってきた12月の第7回子ども賞選定会議は22名参加で開催されました。月の本には中学受験をする子どもたちの成長していく姿をえがいた『中受』です。「中学受験は頭の良い人ばかりではなく、自分を変えたい人も挑戦することがあるんだなと思った」「自分は中学受験を考えていないけど、周りには受験する人がいるから、身近に感じる」「自分で進路を決めていてすごい」など、主人公たちに同感する人が多く、支持を集めました。『花の子どもたち』は「自然と外国を取り入れていて、難しいテーマを分かりやすい物語にしていた」「アメリカと日本の違いを知ることができた」という意見。『ミクと〜』は「3人の友情が良かった」「笑わなかったミクの最後の笑顔が素敵だった」『まるみかん〜』は「意見交換の大変さを感じた」「まるみかんという図書館を大人と子どもが協力して守れて良かった」と、それぞれの感想が出ました。
選定委員の皆さんの読んだ本に対しての気持ちのこもった熱い思いにますます目が離せません。


『アリーチェと魔法の書』 長谷川まりる (静山社)
《その他の本》
・『Q世代塾の問題児たち』 石川宏千花 (理論社)
・『あたたかな手 なのはな整骨院物語』 濱野京子 (偕成社)
・『ぼくに友だちがいない理由』 小林史人 (さ・え・ら書房)

日に日に寒くなってきた11月、今回は秋の行事やインフルが流行っているのも影響したのか、参加者18名と今年度では比較的人数少なめの選定会議となりました。
月の本は圧倒的多数の委員さんの支持を受け、魔法の本を守る「守り手」となったアリーチェのお話が書かれている『アリーチェと魔法の書』に決まりました。次々起こるハプニングにドキドキした、人間界ではありえないことが起こるのがいいと思ったなどの感想がありました。
その他の本の感想として、『Q世代の問題児たち』は勉強以外のことを教えてもらえて、先入観について考えさせられた、考えるのが大切だと思った、『あたたかな手 なのはな整骨院物語』は整骨院を中心に話がまわるのが面白い、整骨だけでなく心も整えているのだと思った、『ぼくに友だちがいない理由』はいじめなどが書かれていて、何が正しいのか考えさせられた、などがあげられました。
今回は『アリーチェと魔法の書』を推薦する委員さんが多くはありましたが、他の本についての感想も飛び交い、月の本には選ばれなかったけれども他の本も読んだ皆さんの心に届いている感想を聞くことができました。折り返し地点を過ぎたこども賞の選定会議、委員さんがどういった感想を伝えてくれるのか、今後も見逃せません。


『アリゲーターガーは、月を見る』 山本悦子 (理論社)

《その他の本》
・『白い虹を投げる』 吉野万理子 (Gakken)
・『この手はいつか』 中山章子 (岩崎書店)
・『ぼくへのレファレンス』 岩崎まさえ (国土社)

キンモクセイが香る10月のこども賞選定会議は24名の出席で、今回もまた熱い議論が繰り広げられました。
月の本に選ばれたのは『アリゲーターガーは、月を見る』です。お城のお堀にいる外来種のアリゲーターガーに引き寄せられる主人公たちが孤独や悩みと向き合いながら、少しずつ成長していく物語です。「励ましてくれるアリゲーターガーがかわいいと思った」「外来種について考えさせられた」など、終始感想が飛び交い、物語の世界を楽しんでいる様子が見られました。『白い虹を投げる』は「題名がキャッチボールを表現していて面白い」「メールで心のキャッチボールが出来て、成長していく姿が良い」など。『この手はいつか』は「イチジクバーガーなど食べ物がおいしそう」「おじいちゃんとの生活で前向きに成長していくところが良かった」など。『ぼくへのレファレンス』は「ファンタジーだけど、昔あった一揆についても書かれていて、歴史も分かって良かった」という意見が出ました。
会議も半分を終えて、選定委員の皆さんは話し合いに発表に、聞く姿勢もしっかりしていて、頼もしい限りです。


『引きこもり姉ちゃんのアルゴリズム推理』
井上真偽 (朝日新聞出版社)
《その他の本》
・『ハルカの世界』 小森香折 (BL出版)
・『キャロトバトン』 こまつあやこ (毎日新聞出版)
・『ミハイルのハーモニカ』 髙橋良子 (文研出版)

9月とはいえまだまだ暑い第1日曜日の9月7日に4回目の選定会議が開催されました。今回は26名の選定委員さんの出席となりました。
月の本は『引きこもり姉ちゃんのアルゴリズム推理』に決まりました。引きこもりの姉ちゃんがアルゴリズムを使って様々な謎を解いていくのが面白いと、多くの選定委員さんから選ばれました。楽しくアルゴリズムが学べる、登場人物のキャラが面白い、などの感想がありました。
その他の本の感想として、『ハルカの世界』は主人公が現実と夢の二つの世界で成長していくのがよかった。読んでいて没入感が得られた、『キャロットバトン』は様々なタイプの子が童話リレーをすることで関わりあいながらお話を作っていくのが良かった、『ミハイルのハーモニカ』は戦争のことがリアルに感じられた、戦争について考えさせられる本だった、などがあげられました。
4回目の今回は選定委員の皆さん、会議にもメンバーにも慣れてきたようで、これまでの中で最も議論が白熱した会となりました。多くの選定委員さんの票を集めた月の本以外の本を強く推す意見もあり、ビブリオバトルさながら大いに盛り上がりました。本が好きで読むだけでなく、本のプレゼンまでもこなせる今どきの選定委員さんには脱帽しました。


『きさらぎさんちは今日もお天気』 古都こいと (Gakken)
《その他の本》
・『わたしと話したくないあの子』 朝比奈蓉子 (ポプラ社)
・『ワルイコいねが』 安東みきえ (講談社)
・『あの空にとどけ』 熊谷千世子 (文研出版)

猛暑が続く中、8月の選定会議が8月3日に開催されました。今回は23名の選定委員さんが出席しました。
月の本は『きさらぎさんちは今日もお天気』に決まりました。鍼灸師の父親、2人の弟と主人公の青葉の男4人で暮らしている日常が描かれていて読みやすかった、青葉とお父さんの会話が面白かった、ツボの説明もあるのが良かった、などの感想があり多くの選定委員さんがお友だちにも面白いから薦めたい、と選ばれました。
『わたしと話したくないあの子』は人間関係の難しさ、小学生の友情関係が細かく書かれていて面白かったとの感想がありました。
『ワルイコいねが』は重いテーマだけれども、転校生のアキトの空気が読めない理由も読みすすめていくと明かされて面白かった、『あの空にとどけ』は弟を亡くした主人公が太鼓に挑戦していくストーリが良かった、との感想がありました。
今回もたくさんの意見や感想が飛び交う活発な選定会議となりました。今回は他の委員さんの感想を聞いて、月の本に残したい本を変更した委員さんも見受けられ、他の人の考えも受け入れられる土壌が育ってきていることを感じました。今後の選定会議も楽しみです。


『呼人は旅をする』 長谷川 まりる (偕成社)
《その他の本》
・『森と、母と、わたしの一週間』 八束 澄子 (ポプラ社)
・『朝読みのライスおばさん』 長江 優子 (理論社)
・『風花、推してまいる!』 黒川 裕子 (岩崎書店)

7月のうつのみやこども賞選定会議は26人が出席し、7月6日に開かれました。月の本には『呼人は旅をする』が選ばれました。
『呼人は旅をする』は「呼人」という花や動物、自然現象など何かを引き寄せてしまう体質のため、ひとつのところに留まれず、旅をしながら生きていかなければならない人たちの葛藤や差別、家族の在り方を描いた本です。「差別や誤解など、個性ある登場人物の心の動きがしっかりと描けている」「呼人という設定をどうやって作りだしたのか作者に聞きたい」「一人で旅に出るのは私にはできない」など、呼人の物語を楽しんだ様子が見られました。
『森と、母と、わたしの一週間』では「母や学校のことを改めて考えた」「子どもたちに救われた」など、『朝読みのライスおばさん』では「最後にライスおばさんが歌ったときのみんなの笑顔、楽しい気持ちが伝わってきた」「図書委員としてライスおばさんみたいに読んでみたい」など、『風花、推してまいる!』では「少し難しいけど、主人公を応援したい」「心が温かくなる」といった意見が出ました。
感想を発表する場では、他の人の気持ちを動かす熱い思いも感じられました。まだまだ続く暑い日、それに負けない気持ちのこもった交流が見られ、これからの選定会議も楽しみです。


『王様のキャリー』 まひる (KODANSHA)
《その他の本》
・『復活!まぼろしの小瀬菜だいこん』 野泉マヤ (文研出版)
・『だるまさんがころんで』 林けんじろう (岩崎書店)
・『しじんのゆうびんやさん』 斉藤倫 (偕成社)

第42回うつのみやこども賞の最初の選定会議が6月1日に29名の選定委員さんの出席で行われました。今回の選定委員さんは30名とこれまでにない人数となりました。
月の本に選ばれたのは『王様のキャリー』です。中学2年生の主人公があこがれのeスポーツプレーヤーとゲームを通じて友情を深めていく物語で、2人の関係がよかった、心が成長していくところがいい、ゲーム要素もあるので本をあまり読まない人にもすすめられるなどの感想とともに多くの選定委員さんからの支持で選ばれました。
『復活!まぼろしの小瀬菜だいこん』は伝統野菜について知ることができてよかった、食べてみたいなど、伝統野菜に対して興味を持ったという感想がありました。『だるまさんがころんで』は止まることのできない主人公が優勝を目指してみんなで頑張ったのがよかった、『しじんのゆうびんやさん』では、詩は考え方によって色々想像できるのでいい、それぞれの楽しみ方があっていい、などの感想がありました。
選定会議の人数が増えたにも関わらす、1回目の選定会議は滞りなく終えることができました。今回の選定委員さんもしっかり本を読んで自分の感想を会議で伝えることができ、今年度のこれからの選定会議も楽しみです。

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