REPORT
連続講座 スライドで楽しむ物語の世界



  

 2018年 第1回 『くまのプーさん』
          
 A・A・ミルン/作 石井桃子訳/岩波少年文庫
                  
                    

「読書会」報告 
(2018年5月30日)
恒例になってきているスライドで楽しむ物語の世界。今回はA・A・ミルン作「クマのプーさん」「プー横丁にたった家」の2冊をとりあげました。 くまのプーさんはディズニーでもおなじみなだけに、名前は知っていたけど作品を読むのは今回が初めてという方もおられ、かくいう私もその一人で、とてもいい機会になりました。 皆さんそれぞれ、プーやクリストファーロビン、コブタやイーヨーといった登場人物たちと一緒に物語の世界を十分楽しんで、幸せな気持ちを持ち寄って参加されていましたので、読書会では幸せで楽しい時間を共有することができました。 また、本の感想だけではなく、ミルンの詩を紹介してくれる方がいたり、現実のクリストファーロビンとミルンとの確執についてもふれられたりと、内容の濃い会となりました。 プーのモデルになった実在したクマのエピソードである「ウィニー プーさんになったクマ」の本も読み聞かせしてもらいました。 今回の読書会に参加してスライドの会がより一層楽しみとなりました。
                                    (本嶋美貴)  




(上左)コッチファードファーム

(上右)パンチ編集部


・ミルンとシェパードの記念碑                  ・ミルンの下宿


 2018年 第2回 『くまのプーさん』
          
  A・A・ミルン/作 石井桃子訳/岩波少年文庫

                  
 

「スライドの会」報告 (2018年6月21日)

スライドが始まる前に池田先生より、A・A・ミルンの経歴や息子のクリストファーロビンの経歴や「クマのプーさん」が生まれるにいたったエピソードなど紹介していただきました。 ミルンが「クマのプーさん」にクリストファーロビンを登場させたがために、クリストファーロビンは幸せな人生を送ることがかなわなくなり、両親とは絶縁状態となったそうです。クリストファーロビンは成長したのち、本屋さんとなり、奥さんと自然を愛し幸せに暮らしていましたが、生まれた子どもが難病を抱えていたためミルンの遺産を受け取ることになりました。生涯、金持ちになることではなくいい本屋になることを望んで生きていたとのことでした。 スライドでは、ミルンの生活していた下宿やウエストミンスターのパブリックスクール、プーさんのモデルになったクマのウィニーが預けられていたロンドン動物園及びクマの銅像の写真も登場しました。またお話にでてくる赤松の林、「プー棒投げ」の橋も出てきて、参加者の頭の中にはストーリーがよみがえってきたのではないでしょうか。 スライドのあとの池田先生を囲んだ希望者によるランチタイムでは、池田先生の少年時代のお話をきくこともできました。ご自身の人生経験からでた、小さいときにいいお話、いい絵を見ることは大切、楽しいお話を読むと人生のどこかで影響を与える、などの先生の言葉は参加者の胸に深く刻み込まれたことと思います。池田先生、今回もありがとうございました。    (本嶋美貴)                            


(上左)百町森
(上右)クリストファー・ロビンの像(下)棒投げ橋


   

  

   

         
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