REPORT
連続講座 スライドで楽しむ物語の世界

  

  

 2015年 第2回 『アーサー王』
    
『アーサー王物語』R・L・グリーン編/厨川文夫・厨川圭子訳/岩波少年文庫
    『アーサー王ロマンス』井村君江/著/ちくま文庫              
                    

「読書会」報告 
(2015年10月21日)
初めて参加された方も含め 名で、中世ヨーロッパの理想の王さまといわれるアーサー王の物語を楽しみました。
『アーサー王物語』は、何百年もの昔、イギリスやフランスやドイツで作られた物語を、グリーンが今日の若い人々に読みやすい言葉で書きなおしたものだそうです。
『アーサー王ロマンス』はアーサー王伝説の広く深い世界への入り口として参考になるそうです。

【皆さんの感想】
❀皆さんの感想を聞いて、とても面白く有意義な時間を過ごすことができた。スライドの会が楽しみ。『アーサー王ロマンス』も読んで参加したいと思う。
❀初めての参加。準備不足でしっかり読んでくることができなかったが、色々なお話を聞く事が出来て楽しく興味深かった。ぜひ次回までに読んでみようと思う。
❀敬遠しがちな本に触れて、色々な本を知りたいと思った。
❀『アーサー王と円卓の騎士』など、色々な本があるのでどの本がいいのか迷った。グリーンの本は、読みやすく面白かった
                         (岩出和子)


2015年 第2回 『アーサー王』
    
『アーサー王物語』R・L・グリーン編/厨川文夫・厨川圭子訳/岩波少年文庫
    『アーサー王ロマンス』井村君江/著/ちくま文庫  
           

「スライドの会」報告 (2015年10月29日)
今年も池田正孝先生をお招きして、アーサー王伝
説にまつわるスライドをたっぷり見せていただきました。
まずスライドの前に、アーサー王についてや、残されている多くの文献について、資料を基にお話してくださいました。
アーサー王は紀元500年前後に活躍したと言われる英雄ですが、ケルトには文字がなく口伝えなので、その資料は断片的なものしかないそうです。けれどもラテン語の資料にもアーサー王に関する記述が残っており、実在したのは確かなようです。資料としては12世紀の『ブリタニア列王記』にも書かれているなど、あちこちに登場しますが、謎の多い存在です。けれども15世紀のトーマス・マロリーの『アーサー王の死』を始め、多くの文学に描かれるアーサー王物語は聖杯伝説や、円卓の騎士たちなど、ロマンスと華やかさに満ちています。
児童文学の中でもアーサー王伝説は『ブリジンガメンの魔法の宝石』(アラン・ガーナ―/評論社)、『ともしびをかかげて』(サトクリフ/岩波書店)、『地に消える少年鼓手』(ウィリアム・メイン/岩波書店)、『闇のたたかい』1~4(スーザン・クーパー/評論社)等々多くの作品に登場します。
スライドはアーサー王が生まれたとされるティンタージェル城、アーサー王の宮廷があったとされるキャメルフォード、マーリンが魔法でアイルランドからたくさんの石を呼び寄せたというストーンヘンジ、グウィネビア王妃の墓などなど200枚以上ありました。どれもロマンスと不思議さに満ち満ちていて、しばし別世界を旅行したような気持ちになりました。(小金沢頼子)


ドズマリープール


ティンタジェル、マーリンの洞窟


  

   

         
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